14世紀半ばに登場した singuler という言葉は、「孤独な、離れた存在であること」「一つの単位としての存在」「特別な、比類のないもの」といった意味を持っていました。この言葉は、古フランス語の singuler(「個人的な、特有の、目立つ、数が一つであること」)から来ており、12世紀には使われていました。現代フランス語では singulier となります。また、ラテン語の singularis(「一つの、孤独な、一つずつ、一度に一つずつ、特異な、注目すべき」)から直接借用されたとも考えられています。このラテン語はさらに singulus(「一つの、各々に、一個ずつ、個別の、分離された」)に由来しています(詳しくは single (adj.) を参照)。
文法用語として「一人または一つのものに関するもの」として使われるようになったのは14世紀後半です。また、英語で「非常に優れた、珍しい、他と比べて卓越した、一般的でない」という意味で使われるようになったのは1400年頃からで、これはラテン語の singularis の一般的な意味とも一致しています。さらに、「通常の流れから外れた、やや奇妙な(エキセントリックや特異なニュアンスを含む)」という意味が1680年代に登場しました。