「 musette 」の語源

14世紀後半、「小さなバグパイプ」を意味する言葉として使われ始めました。これは古フランス語の musette、「バグパイプ」を指す言葉（13世紀）から来ており、さらに遡ると muser、「バグパイプを演奏する、音楽を作る」という動詞があり、これは mus、「口、口先」を意味する言葉から派生しています。そしてこの語は中世ラテン語の musum（muzzle (n.) を参照）に由来しています。1788年には「バグパイプのための、またはそれに似た作品」という意味で使われるようになり、静かな田園風景を思わせるメロディーを指すようになりました。このフランス語の感覚から発展したものです。

MUSETTE. The name of an air generally written in common-time, and the character of which is always soft and sweet. From the style of this air, dances were formerly invented of a similar cast, and which were also called Musettes. Musette was also the name formerly given to a small kind of bagpipe much used in most countries of Europe, the performers on which were called Musars. [Thomas Busby, "A Complete Dictionary of Music," 1806]

MUSETTE。一般的に4/4拍子で書かれ、その特徴は常に柔らかく甘美な旋律です。この旋律のスタイルから、かつては似たような雰囲気の舞曲が考案され、それらも Musettes と呼ばれました。また、Musette は、かつてヨーロッパの多くの国で広く使われていた小さなバグパイプの名前でもあり、その演奏者は Musars と呼ばれていました。 [トーマス・バズビー、『音楽の完全辞典』、1806年]