13世紀半ばには「建物の水平な区分、フロアや階」といった意味で使われ始めました。14世紀初頭には「公共の場での展示に使われる高いプラットフォーム」、さらには絞首台の下にあるプラットフォームを指す言葉としても用いられました。この語は古フランス語のestage(建物、住居、演技の舞台、旅の休息地点)から来ており、12世紀には存在した言葉です。現代フランス語ではétageと表記され、主に「家の階、舞台、フロア、ロフト」といった意味で使われています。語源は俗ラテン語の*staticum(立つ場所)で、ラテン語のstatum(stare「立つ」の過去分詞形)から派生しています。この語はインド・ヨーロッパ語の語根*sta-(立つ、堅固にする、存在する)にさかのぼります。
語源的には「立つ場所、何かを支えるもの」という意味があり、そこから「何かが公共の場で展示される場所」という考えが生まれました。14世紀後半には「話者や演者のための舞台、演劇の上演を行う場所」としての意味が確認されており、1580年代にはthe stageという表現が「俳優の職業、演劇の構成や演技そのもの」を指す一般的な言葉として使われるようになりました。
「発展段階や人生の期間」といった意味は14世紀初頭から見られ、恐らく中英語で「美徳の『階段』や運命の『輪』における段階」を示す比喩的な表現から派生したものです。これは寓話や道徳劇などでよく使われました。1814年には「川などの水位」という意味も登場し、アメリカ英語で広まりました。
「連続した過程の中の一つの段階、旅の途中のステップ」という意味は14世紀後期から見られます。このため、1600年頃には「道端の休憩所、旅の途中での休息地点、馬を交換する場所」といった意味も生まれ、これはstagecoach(馬車)の語源となりました。
Stage-name(芸名)は1727年に登場しました。Stage-mother(ステージマザー)という言葉は、過保護な女優の母親を指す意味で1915年から使われ始めました。Stage-box(舞台前方のボックス席)は1739年に確認されています。Stage-door(舞台裏の出入口)は1761年から使われており、これに由来してStage-Door Johnny(舞台裏に出入りし、女優やコーラスガールたちの相手を探す若者、1907年)が生まれました。Stage whisper(舞台で観客に聞こえるように大きな声でささやくこと)は1865年に確認されています。Stage-direction(演出指示)は1790年に見られます。