中英語の stiche は古英語の stice に由来し、「刺すこと、刺し傷、針のような痛み」を意味していました(これらの意味は現在ではほとんど使われていません)。さらに遡ると、原始ゲルマン語の *stikiz から来ており、古フリジア語の steke、古高ドイツ語の stih、現代ドイツ語の Stich なども同様の意味を持っています。この語は、印欧語族の *stig-i- に由来し、さらにその語源は *steig-(「突き刺す、尖った」という意味)に遡ります(この語は stick (v.) で見ることができます)。
「側面に感じる突然の刺すような痛み、針で刺されたような鋭い痛み」という意味は、古英語の後期(特に治療書『リークドム』など)で見られます。
縫製や靴作りの分野での「糸を通した針が布を出入りする動作」という意味は、13世紀後期から使われ始めました。この動作によって布に残る糸の部分を指す意味は14世紀後期から見られます。これが転じて、1500年頃から「着ている(または着ていない)衣服の一部」という意味で使われるようになりました。また、特定の刺繍技法(例えば cross-stitch)を指す意味も1620年代には定着しました。
「仕事の一単位、作業の一回分」という意味は1580年代から確認されています。外科手術に関する意味は1520年代に記録されています。「面白い人や物」という意味は1968年に登場し、あまりにも笑いすぎて痛みを伴うほどの「刺し傷」を感じるという考えから来ています(この表現は have (someone) in stitches という言い回しで、1935年に確認されています)。