12世紀初頭に登場した brennen という言葉は、「火がつく、火に焼かれる」「情熱や欲望に燃える、熱心である」「火で焼く、火にさらす、ローストする、トーストする」「料理で何かを焼く」といった意味を持ちます。また、物が「火のように輝く、きらきら光る、燃えるように光る」という意味でも使われました。この言葉は主に古ノルド語の brenna(「燃える、火を灯す」)から来ており、もともとは古英語の二つの異なる動詞、すなわち bærnan(「火を点ける」、他動詞)と beornan(「燃えている」、自動詞)からも派生しています。
これらの語はすべて原始ゲルマン語の *brennanan(使役形 *brannjanan)に由来し、同じ語源からは中オランダ語の bernen、オランダ語の branden、古高ドイツ語の brinnan、現代ドイツ語の brennen、ゴート語の -brannjan(「火をつける」)なども派生しています。ただし、最終的な語源は不明です。関連語としては、Burned/burnt(-edを参照)、burningがあります。
この言葉の比喩的な使い方(情熱や戦いなどを表す)は古英語の時代から見られました。「熱くなる、熱を発する」という意味は13世紀後半から、「焼けるような痛みを感じる、刺すような痛みを与える」という意味は14世紀後半から使われるようになりました。また、「騙す、詐欺にかける、犠牲にする」という意味は1650年代から確認されています。18世紀後半のスラングでは、burnedが「性病に感染した」という意味で使われていました。
「burn one's bridges (behind one)」(「元の状態に戻る可能性を完全に失うような行動をする」)という表現は、1892年にマーク・トウェインによって証明されており、アメリカ南北戦争中の無謀な騎兵隊の襲撃から派生した可能性があります。また、お金に関して「burn a hole in (one's) pocket」(「人にお金を使いたいという衝動を与える」)という表現は1850年から使われています。
スラブ語族では、「火をつける」と「燃える」という意味を表すのに、歴史的に異なる無関係な言葉が使われてきました。例えば、ポーランド語では palić(「火をつける」)と gorzeć(「燃える」)、ロシア語では žeč'(「火をつける」)と gorel(「燃えている」)といった具合です。