約1200年頃、「価格」や「価値」を意味するようになったこの語は、古フランス語の cost(「費用、出費、苦労」など、12世紀。現代フランス語では coût)に由来します。さらに遡ると、俗ラテン語の *costare から来ており、ラテン語の constare(文字通り「〜に立つ」「〜のためにある」といった意味)に由来します。これには「費用がかかる」といった多様な比喩的な意味があり、com(「一緒に、共に」、co-を参照)と stare(「立つ」、PIE語根 *sta-「立つ、堅くなる」を参照)から派生した形が影響しています。
この表現は現代英語でも使われており、例えば「この商品はXドルです」と言いたいときに stands at X dollars というフレーズが使われます。「ある物やサービスに対する対価、支出」といった意味は1300年頃から見られます。Cost of living(生活費)という表現は1889年に登場しました。「費用を考慮する、結果を予測する」という意味の count the cost は1800年から確認されています。
at all costs(いかなる犠牲を払っても)といった表現には、古英語の cyst(「選択、選んだもの」)に由来する古い意味の cost(名詞としての「方法、進むべき道」)が影響を与えている可能性があります。これに関連して、後期古英語の alre coste(「いかなる方法でも、どんなことでも」)と比較できます。