14世紀初頭、「輝きを失う、色あせる」という意味で使われるようになりました。これは古フランス語の fader(「弱くなる、しおれる、枯れる」)に由来し、さらに遡ると fade(形容詞、12世紀)「色が薄い、弱い、味気ない、無味乾燥な」から来ています。この語はおそらく、俗ラテン語の *fatidus から派生したもので、ラテン語の fatuus(「愚かな、味気ない」)と vapidus(「味のない、平坦な」)が混ざり合ったものとされています。関連語としては Faded(色あせた)、fading(色あせつつある)があります。音に関してこの意味が使われるようになったのは1819年からで、他者に影響を与えるという他動詞的な用法は1590年代から、映画撮影における技術用語としては1918年から見られます。
Adieu! adieu! thy plaintive anthem fades
Past the near meadows, over the still stream,
Up the hill-side; and now 'tis buried deep
In the next valley-glades:
Was it a vision, or a waking dream?
Fled is that music:" Do I wake or sleep?
[Keats, from "Ode to a Nightingale"]
さようなら、さようなら、君の悲しげな歌は色あせていく
近くの草原を越え、静かな小川を渡り、
丘の上へ、そして今は深く埋もれてしまった
次の谷の林の中に:
それは幻影だったのか、それとも現実の夢だったのか?
その音楽は消え去った。「私は目覚めているのか、それとも眠っているのか?」
[キーツ、『ナイチンゲールに寄せる歌』より]