古英語の locian は「目を使って見る、じっと見る、注視する、見守る」といった意味を持ち、西ゲルマン語の *lokjan に由来します。この語は古サクソン語の lokon(「見る、見守る、じっと見る」)、中オランダ語の loeken(「見る」)、古高ドイツ語の luogen、およびドイツ方言の lugen(「外を見る」)などの同根語も持ちますが、その起源は不明です。一部では、ブルトン語の lagud(「目」)が同系語ではないかと考えられています。
古英語では通常 on と組み合わせて使われていましたが、at の用法が登場したのは14世紀からです。また、注意を引くための表現として使われるようになったのは約1200年頃で、look out!(「注意して!」)という例は15世紀中頃のものです。「探す、捜し出す」という意味は約1300年から見られ、「特定の外見を持つ、見た目で表現する」という意味は1400年頃から使われ始めました。物の向きを表す場合、「特定の方向を向く」という意味は14世紀後期からです。look like(「~のように見える」とか「似ている」)という表現は15世紀中頃から使われました。Look after(「世話をする」)は14世紀後期の用例で、それ以前には「探す」(約1300年頃)や「見る方へ向かう」(約1200年頃)という意味で使われていました。Look into(「調査する、詳しく見る」)は1580年代に登場しました。look forward(「期待する、楽しみにする」)は1600年頃から使われ始め、特に「楽しい期待を持つ」という意味は19世紀中頃からです。look over(「精査する、ざっと見る」)は15世紀中頃の用例です。
Look up(「目を上げる、見上げる」)は約1200年からの用例で、「本や資料で調べる」という意味で使われるようになったのは1690年代からです。look up to(「尊敬する、敬愛する」)は1719年に初めて記録されました。look down upon(「見下す、軽視する」)という比喩的表現は1711年からで、look down one's nose(「鼻であしらう、見下す」という意味)は1921年に見られます。not look back(「立ち止まらずに進む、躊躇しない」)という口語表現は1893年に初めて記録されました。 look sharp(「注意を払う、しっかり見る」)という表現は1711年から使われ、当初は副詞の sharp(「鋭く、しっかりと」)として使われました。look around(「周囲を見回す、探す」)は1883年からの用例です。