中英語の yelden(「不本意に放棄する」「他者の指示や支配に従う」「敵に降伏する」といった意味)という言葉は、古英語の gieldan(ウェストサクソン方言)や geldan(アングリア方言)に由来し、「支払う、対価を支払う」「報いる、返す」「崇拝する、仕える、犠牲を捧げる」といった意味を持つ動詞です(これは第III群の強変化動詞で、過去形は geald、過去分詞形は golden)。その起源は、原始ゲルマン語の *geldan(「支払う」)にさかのぼります。
この言葉はさらに遡ると、印欧語族の *gheldh-(「支払う」)に由来すると考えられています。この語根はバルト・スラヴ語とゲルマン語群に限定されており、古代教会スラヴ語の žledo やリトアニア語の geliuoti は、ゲルマン語からの借用語である可能性があります。
ゲルマン語の同根語には、古ザクセン語の geldan(「価値がある」)、古ノルド語の gjaldo(「返す、報いる」)、中オランダ語の ghelden および現代オランダ語の gelden(「費用がかかる、価値がある、関係する」)、古高ドイツ語の geltan および現代ドイツ語の gelten(「価値がある」)、ゴシック語の fra-gildan(「返す、報いる」)などがあります。
「この語が大陸で一般的に残っているのは、主に『価値がある』『有効である、関係がある、適用される』という意味だけであり、英語では全く表現されていない」と、1989年版の『オックスフォード英語辞典』は指摘しています。
英語における意味の発展は、この単語がラテン語の reddere(「返す、戻す」)やフランス語の rendre(「返す、与える」)の翻訳として使われたことから来ています。
「生産する、実を結ぶ、何かをもたらす」といった意味や「労働の対価として与える」という意味は、1300年頃から見られ、後に投資された資本に関する言及でも使われるようになりました。また、「自分を捧げる、降伏する、敵に屈する」という自発的な意味も同じ頃からあり、「優勢な力に屈する」という物理的な意味も同様に1300年ごろから使われました。
この単語は中低ドイツ語や中オランダ語の gelt、現代オランダ語の geld、ドイツ語の Geld(いずれも「お金」を意味する)とも関連しています。関連語としては、Yielded(過去形)や yielding(現在分詞)が挙げられます。古い過去分詞形の yolden(「降伏した、従順な」)から、中英語の yolden-man(「捕虜」)という言葉が生まれました。