「 astronomer 」の語源

14世紀後半、「星を観察する者」という意味で使われるようになりました。これは astrology（占星術）に -er（～する者）を付けたものです。この言葉はフランス語からの借用語 astrologein を駆逐しました。もしこのフランス語が残っていれば、おそらく *astrologian という形になっていたでしょう。実際、チョーサーの作品には「賢い占星術師（The wise Astrologen）」という表現があります。また、中英語では、鶏が日の出を告げる者としても使われていました。

「惑星が人や出来事に与える影響を判断することを職業とする者」という狭い意味での使用は1600年頃から見られます。しかし、初期近代英語の時期には astrologer（占星術師）と astronomer（天文学者）が区別され始めたものの、当初はその関係が現在とは逆だったとされています [OED]。シェイクスピアは私たちが astrologer と書くところを astronomer と表現していました。

14世紀後半、「天体の観察に基づく計算と予測」という意味で使われるようになりました。これはラテン語のastrologia（天文学、天体の科学）から来ており、さらに遡るとギリシャ語のastrologia（天文学）、直訳すると「星の語り」という意味です。この言葉はastron（星、印欧語の語根*ster- (2)「星」から）と、-logia（～についての学問、-logyを参照）から成り立っています。

もともとはastronomy（天文学）と同じ意味で、科学的な観察や記述を含んでいました。しかし、「出来事の予測に応用される天文学」という特別な意味が生まれ、これがnatural astrology（自然現象の計算と予測、例：潮の干満、日食、教会の祭日の日時など）と、judicial astrology（星や惑星が人間の運命に及ぼす隠れた影響を判断する技術）に分かれました。

ラテン語や後のギリシャ語では、astronomia（天文学）はastrologiaよりも科学的な意味合いが強かったのです。英語では、1400年代後半にastrology（占星術）とastronomy（天文学）の違いが明確になり、17世紀後半にはこの言葉が「星の影響を読み取り、それが人間の運命に与える影響を探る」という意味に限定されるようになりました。

And consequently, an Astrology in the World before Astronomy, either in Name or Science. so that ( Non obstante whatever any Astronomer shall oppose to the contrary) Astrology hath the right of Primogeniture. And all the Sober and Judiciously Learned must needs acknowledge the Truth hereof.—Howbeit, it were to be wished that the Astrologer understood Astronomy, and that the Astronomer were acquainted with Astrology: Although I do in truth despair of ever finding many to be so happily Accomplished. [John Gadbury, introduction to "Ephemerides of the Celestial Motions," London, 1672]

その結果、天文学が発展する前の世界では、占星術が先行して存在していたと言えます。つまり、（たとえどんな天文学者が反対しようとも）占星術には長い歴史があるのです。そして、すべての理性的で賢明な人々は、この真実を認めざるを得ないでしょう。しかし、占星術師が天文学を理解し、天文学者が占星術に精通することが望ましいとは思いますが、実際にはそのような幸運な人々が多く見つかるとは思えません。[ジョン・ガッドベリー、「Ephemerides of the Celestial Motions」序文、ロンドン、1672年]

It is ... an extremely just observation of M. Comte, that [the study of astrology] marks the first systematic effort to frame a philosophy of history by reducing the apparently capricious phenomena of human actions within the domain of law. It may, however, I think, be no less justly regarded as one of the last struggles of human egotism against the depressing sense of insignificance which the immensity of the universe must produce. [W.E.H. Lecky, "History of the Rise and Influence of the Spirit of Rationalism in Europe," 1866] 

これは... M. コントの非常に的確な観察であり、[占星術の研究]は人間の行動の一見気まぐれな現象を法則の領域に還元し、歴史の哲学を体系的に構築しようとする最初の試みを示しています。しかし、私はこれが宇宙の広大さがもたらす無力感に対抗する人間のエゴイズムの最後のあがきの一つとしても正しく評価されるべきだと思います。[W.E.H. レッキー、「ヨーロッパにおける合理主義の興隆と影響の歴史」、1866年]