1300年頃、「建物などの基礎」や「彫像の台座」、一般的には「何かの支えとして考えられるものの底」という意味で使われるようになりました。これは、古フランス語の bas(深さ、12世紀)から派生し、ラテン語の basis(基礎)や、ギリシャ語の basis(足場、立つもの、台座)に由来しています。ギリシャ語の bainein(行く、歩く、踏み出す、PIEルート *gwa-「行く、来る」から)から発展した言葉です。
軍事用語として「作戦を展開するための安全な拠点」という意味が確認されたのは1860年です。また、化学の分野では「酸と結合して塩を形成する化合物」という意味(1810年)があり、これは1754年にフランスの化学者ギヨーム=フランソワ・ルエル(1703-1770)がフランス語で導入しました。錬金術の時代には「低級金属の合金」(15世紀後半)を指していました。
スポーツ用語としての「出発点」という意味は1690年代から使われ、1812年には「ランナーの目的地」という意味も持つようになりました。また、15世紀中頃には、タグやボールゲームにおける「安全な場所」(後に prisoner's base と呼ばれるゲームの名称として)を指すようになったと考えられています。これにより、baseball(野球)や、base-runner(塁上走者、1867年)、base-hit(内野安打、1874年)などの言葉が生まれました。また、「何かが機能するための基盤や資源」(power-base、data-base など)は1959年に確認されました。