古英語の hyrdel は「絡み合った小枝の枠組みで作られた一時的な障壁」を意味し、これは hyrd(「ドア」の意)の縮小形です。この語は、原始ゲルマン語の *hurdiz(「籐細工の枠、障害物」の意)に由来し、これと同源の言葉には、古ザクセン語の hurth(「編み物、網細工」)、オランダ語の horde(「籐細工」)、ドイツ語の Hürde(「障害物、囲い、囲い地」)、古ノルド語の hurð、ゴート語の haurds(どちらも「ドア」の意)などがあります。また、これらはすべて、印欧語族の語根 *krtis(「障害物、籐細工」を意味するラテン語の cratis、ギリシャ語の kartalos(「一種のバスケット」)、kyrtos(「釣り用のかご」)などと同じ語源です)にさかのぼり、さらにその根源となる *kert-(「編む、ねじり合わせる」という意味)から派生しています。この語は、サンスクリット語の krt(「紡ぐ」の意)とも関連しています。
農業において一時的なフェンスとして使用されることが多いです。「レースで飛び越える障害物」の意味は1822年に見られ(この年に hurdle-race という言葉も登場しました)、hurdles が障害物として設定されたレース(もともとは馬レースを指していたもの)を指すようになったのは1836年です。また、「障害物」という比喩的な意味が定着したのは1924年のことです。