古英語の deop は、「上や表面から測ってかなりの深さを持つ」という意味で、特に「深い」という物理的な概念だけでなく、比喩的に「深遠な、ひどい、不思議な、真剣な、厳粛な」といった感情や状態を表す言葉としても使われました。この語は、原始ゲルマン語の *deupaz に由来し、古サクソン語の diop、古フリジア語の diap、オランダ語の diep、古高ドイツ語の tiof、現代ドイツ語の tief、古ノルド語の djupr、デンマーク語の dyb、スウェーデン語の djup、ゴート語の diups(すべて「深い」の意)と同源です。この語のルーツは、印欧語族の語根 *dheub- にあり、「深い」「空洞の」といった意味を持ち、リトアニア語の dubus(「深い、空洞の」)、古代教会スラヴ語の duno(「底、基盤」)、ウェールズ語の dwfn(「深い」)、古アイルランド語の domun(「世界」)など、さまざまな言語で関連する意味を持つ語が派生しています。これらは「底」から「基盤」、「地面」、「世界」へと意味が発展していった結果です。
14世紀初頭には、「前方から測って下方向に類似した広がりを持つ」という意味でも使われるようになり、14世紀後半には「音が低い、重い」という意味、さらに色に対して「濃い」という形容詞としても使われるようになりました。1200年頃からは、人に対して「洞察力のある、鋭い頭脳を持つ」といった意味でも用いられるようになりました。1560年代には、「負債などに密接に関与している、非常に進んでいる」という意味の比喩表現としても使われるようになりました。
Deep pocket(深い懐事情)という富の比喩表現は1951年から使われています。また、go off the deep end(深みにはまる、自制を失う)は1921年に記録されたスラングで、おそらくプールの深い部分を指しており、水面にいる人が底に手が届かなくなることから来ていると考えられます。1530年代には、Deep waters(深い水)が「安心や安全を超えた過剰な状態」を表す比喩として使われるようになりました。
3D映画が登場し、talkies(トーキー)以来の大ブームになると予想されていたとき、それらは deepies(ディーピーズ)と呼ばれるようになりました(1953年)。