1600年頃、「特定の種や系統に固有の性質の喪失や損失」、また比喩的に「劣悪な状態への堕落」を意味する言葉として使われ始めました。これはフランス語の dégéneration（15世紀）や、後期ラテン語の degenerationem（主格は degeneratio）から直接派生したものです。この名詞は、ラテン語の degenerare「先祖に劣る、種や系統に似なくなる、先祖の質から堕落する」という動詞の過去分詞語幹から派生した行為名詞で、身体的な性質だけでなく道徳的な性質にも使われました。語源は de genere というフレーズで、de（「下へ、離れて」、de-を参照）と genus（属格は generis、「出生、系統」、印欧語根 *gene-「生む、繁殖する」から）から来ています。
[Degeneration] means literally an unkinding, the undoing of a kind, and in this sense was first used to express the change of kind without regard to whether the change was to perfect or to degrade; but it is now used exclusively to denote a change from a higher to a lower kind, that is to say, from a more complex to a less complex organisation; it is a process of dissolution, the opposite of that process of involution which is pre-essential to evolution. [Henry Maudsley, "Body and Will," 1884]
[Degeneration] という言葉は文字通り、unkinding（種の解体）を意味し、種の変化を表すために最初に使われました。この際、変化が向上するものか劣化するものかは問われませんでした。しかし現在では、より高い種からより低い種への変化、つまりより複雑な組織からより単純な組織への変化を示すために独占的に使われています。これは dissolution（解体）のプロセスであり、進化に不可欠な involution（内的発展）のプロセスとは反対のものです。[ヘンリー・モーズリー、「身体と意志」、1884年]
