1751年、オックスフォードとケンブリッジの学生スラングで「トリック、冗談、悪ふざけ、詐欺、欺瞞」といった意味で使われたこの言葉の起源は不明です。また、同時に「偽の前提で騙す」という他動詞としても登場しました。1750年代初頭の流行語で、その起源については当時から多くのユーモラスな憶測が飛び交っていました。「他の最近の類似の言葉と同様に、その起源に関する事実は失われてしまったようで、言葉が一般的になる前から注目を集めることはありませんでした」と『オックスフォード英語辞典』も指摘しています。
THERE is a word very much in vogue with the people of taste and fashion, which, though it has not even the penumbra of a meaning, yet makes up the sum total of the wit, sense, and judgment of the aforesaid people of taste and fashion. This word is HUMBUG. [The Student, vol. II no. 2, 1751]
いま、tasteとfashionを重んじる人々の間で非常に流行している言葉があります。この言葉は、意味すら持たないにもかかわらず、彼らの知恵やセンス、判断力のすべてを凝縮したものとなっています。この言葉こそが、HUMBUGです。[『ザ・スチューデント』第2巻第2号、1751年]
「欺瞞や詐欺の精神、虚偽、偽り」といった意味は1825年から使われるようになりました。