1932年に形容詞として使われ始め、1938年には定着しました。この言葉は、race(名詞2)と-istを組み合わせたものです。Racism(詳しくは別項)は1928年から使われており、当初はファシスト理論の文脈で用いられ、1936年から一般的になりました。これらの言葉は、以前使われていたracialism(1882年)やracialist(1910年)を置き換えました。これらは20世紀初頭にイギリスや南アフリカの文脈でよく見られました。1900年頃からはracismの孤立した用例も存在します。
Returning recently from a six months' visit to Europe, the Rev. John LaFarge, noted Catholic writer, warned at a dinner given in his honor that the destructive forces of "racism" are increasing in the United States, and that they could cause irreparable harm among the American people if immediate steps are not taken to combat them.
Father LaFarge said that American racism is directed principally against Negroes, Jews, and foreigners. He described it as "the pale but venomous cousin" of Nazi racism. Like its Nazi counterpart, he added, it has erected impassable barriers between extensive regions and large groups of people, has formed its own myths and moulded its own social institutions, and above all has come consistently into conflict with Christian teachings. [Opportunity, Journal of Negro Life, vol. XVII, No. 2, Feb. 1939]
最近、6ヶ月間のヨーロッパ訪問から帰国したカトリック作家のジョン・ラファージュ氏は、彼を称える夕食会で、「人種差別」の破壊的な力がアメリカで増大しており、もしこれに対抗するための即時の措置が講じられなければ、アメリカの人々に取り返しのつかない害を及ぼす可能性があると警告しました。
ラファージュ氏は、アメリカの人種差別は主に黒人、ユダヤ人、外国人に向けられていると述べました。彼はこれを「ナチスの人種差別の淡いが毒のあるいとこ」と表現しました。そして、ナチスのそれと同様に、広範な地域や大規模な人々の間に越えられない障壁を築き、自らの神話を形成し、独自の社会制度を作り上げ、何よりもキリスト教の教えと一貫して対立していると付け加えました。[『オポチュニティ』、『黒人生活のジャーナル』第17巻第2号、1939年2月]
それ以前には、race hatred(1852年:バルカン半島、1858年:英領インド、1861年:アメリカにおける白人と黒人の対立)、race prejudice(1867年:インドのイギリス人、1869年:アメリカにおける白人と黒人の対立、1870年:イギリス人がアイルランド人に対して抱く偏見)といった表現が使われていました。特に19世紀のアメリカの政治文脈では、negrophobia(黒人恐怖症)も見られました。Anglo-Saxonism(アングロサクソン主義)は「イギリス人種の優越性を信じること」として1860年から(軽蔑的に)使われていました。Anti-Negro(反黒人、形容詞)は1819年からイギリス英語とアメリカ英語で証明されています。