また、gaspacho, gaspachosは、スペインの冷製スープの一種で、1650年代には「ドン・キホーテ」の翻訳に登場し、1590年代からはスペイン語の単語としてスペイン語-英語辞典に載っていました。この料理はアントニオ・デ・ゲバラ(約1481年 - 1545年)の著作にも言及されており、1578年の英訳では「スランパンプ(slampamp)またはホッチポッチ(hotchepotch)」と表現されています。
現在では野菜スープとして知られていますが、古いレシピのバージョンは、パンくずを油と酢で和えた冷たい粥のようなもので、スペインのmigasに似ていました。語源については議論があります。アイト(Ayto)による『ダイナーズ・ダイクショナリー(Diner's Dictionary)』では、名前はアラビア語起源で「浸したパン」を意味するとされていますが、エドワード・A・ロバーツ(Edward A. Roberts)の『スペイン語の包括的語源辞典(A Comprehensive Etymological Dictionary of the Spanish Language)』は、むしろスペイン語のcaspa(「フケ」を意味する)から来ており、パンくずの見た目にちなんでいると提案しています。また、古風なスペイン語のpùcha(「ポリッジ」や「粥」を意味する)は、ラテン語のpulmentum(「濃いスープ」や「食べ物」を意味する)から来ていると言われています。