13世紀後半には、sclaundreという言葉が使われ、「評判を損なう状態」「不名誉や恥辱」を意味していました。1300年頃には、「悪意を持って広められた虚偽の話や噂」「誰かを貶めるために作られた嘘の話を広めること」といった意味でも使われるようになりました。この言葉は、アングロ・フランス語のesclaundreや古フランス語のesclandre(「スキャンダラスな発言」)から派生したもので、escandleやescandre(「スキャンダル」)という言葉の変形(「lが入った変形」 [Century Dictionary])です。さらに遡ると、ラテン語のscandalum(「人をつまずかせるもの、誘惑、迷惑」)に由来しています(詳しくはscandalを参照)。
この言葉は14世紀半ばから「恥や不名誉をもたらす行為や状況」として使われ始め、14世紀後半には「悪い状況や不正行為」、さらには「そのような状況を引き起こす人物」を指すようになりました。
The injury [slander] consists in falsely and maliciously charging another with the commission of some public offense criminal in itself, and indictable, and subjecting the party to an infamous punishment, or involving moral turpitude, or the breach of some public trust, or with any matter in relation to his particular trade or vocation, and which, if true, would render him unworthy of employment ; or, lastly, with any other matter or thing by which special injury is sustained. [James Kent, "Commentaries on American Law," 1844]
「中傷(slander)とは、他者を公然と犯罪行為であると虚偽かつ悪意を持って非難し、その結果として名誉を失うような罰を受けさせたり、道徳的な堕落や公的な信頼の裏切りに関わるような行為を指します。また、特定の職業や商売に関連して、その人がもし本当にそのようなことを行っていたならば、雇用に値しないとされるような事柄や、特別な損害を被るようなその他の事柄も含まれます。」 [ジェームズ・ケント、『アメリカ法の解説』、1844年]