15世紀後半に登場した snesen は、古英語の fnesen(fneosan)から派生したもので、「くしゃみをする、鼻を鳴らす」という意味です。この語は、原始ゲルマン語の *fneusanan に由来しています。中世オランダ語の fniesen、現代オランダ語の fniezen(どちらも「くしゃみをする」)、古ノルド語の fnysa(「鼻を鳴らす」)、古ノルド語の hnjosa、スウェーデン語の nysa(「くしゃみをする」)、古高ドイツ語の niosan、現代ドイツ語の niesen(「くしゃみをする」)なども、すべて原始ゲルマン語の語根 *fneu-s-(「くしゃみ」)から派生しています。この語は模倣的な起源を持ち、印欧語族の *pneu-(「呼吸する」、古代ギリシャ語の pnein「息を吐く」の語源)と同様です。
このようなくしゃみに関連する模倣語は、ラテン語の sternuere(イタリア語の starnutare、フランス語の éternuer、スペイン語の estornudar の語源)、ブルトン語の strevia、サンスクリット語の ksu-、リトアニア語の čiaudėti、ポーランド語の kichać、ロシア語の čichat' など、さまざまな形で互いに影響を与え合いながら発展してきたと考えられます。
中英語で sn- への変化が見られるのは、珍しい二重子音 fn-(クラーク・ホール辞典では主に呼吸に関連する8語にのみ見られる)の誤読や、ノルド語の影響によるものかもしれません。しかし、オックスフォード英語辞典は、直接的な進化ではなく、15世紀初頭には fnese が単純な nese に縮小され、sneeze は「音韻的な適合性によって強化された形」と説明しています。関連語として、Sneezed(過去形)、sneezer(くしゃみをする人)、sneezing(現在分詞)が挙げられます。
To sneeze at(「軽蔑する、価値がないと見なす」、通常は否定的な文脈で)は1806年から確認されています。また、teach (one) how the cat sneezes(「猫がくしゃみをする方法を教える」)という表現は、かつて「支配する、いじめる」という意味で使われていたようです。
Off þat ʒong gentil man was a gret disese
After a ʒere or two his wyfe he myʒt not pleese
... Sche tauʒt hym euer among how the katte did snese.
[from "Tale of the Basin," c. 1500]
その若い貴族には大きな悩みがあった
1、2年後には妻を喜ばせることもできず
... 彼女はいつも猫がくしゃみをする様子を教えていた。
[『ボウルの物語』より、1500年頃]