1756年、女性の背の高い髪型やウィッグを指す言葉として使われるようになりました。この言葉はフランス語の tête(直訳すると「頭」)から来ており、古フランス語では teste と言われていました。さらに遡ると、ラテン語の testa(直訳すると「陶器の破片」や「壺、ピッチャー、貝殻」)が語源です。Watkins などの研究者は、この言葉が印欧語族の語根 *teks-(「編む」や「作り上げる」という意味)から派生したと考えています。しかし、de Vaan(2008年)は「語根 *tek-(「建てる」)からの派生は意味的に考えても不自然で、むしろ testa は借用語である可能性が高い」と述べています。特に、容器を表す言葉は借用語になりやすいからです。
「頭」という意味は、俗ラテン語で生まれたと考えられています。おそらく「壺やポット」という意味からのユーモラスな転用か、または後期ラテン語で testa が「頭蓋骨」を指すようになったことから来ているとされています。具体的には testa (capitis)(「頭の殻」)という表現からです。ドイツ語の Kopf(「頭」)が英語の cup(名詞)に由来する原始ゲルマン語の語根から派生しているのと比較してみてください。