中英語の wedden は「夫または妻を持つ、結婚する」という意味で、古英語の weddian(「自分を誓う、何かを約束する、誓う;婚約する、結婚する」、または司祭などが「男性と女性を結婚させる、結婚式を執り行う」といった意味)から来ています。この語は原始ゲルマン語の *wadanan に由来し、古ノルド語の veðja、デンマーク語の vedde(「賭ける、賭けをする」)、古フリジア語の weddia(「約束する」)、ゴート語の ga-wadjon(「婚約させる」)といった語と同根です。
この語は、ウォトキンスによれば、印欧語族の *wadh-(1)「誓う、誓いを果たす」という意味から来ており、ラテン語の vas(所有格 vadis、「保証金、担保」)、リトアニア語の vaduoti(「誓いを果たす」)なども同じ語源です。バウトカンは同族語を認めつつも、別の言語的背景から来た可能性を指摘しています。
他のゲルマン語族の言語では「誓い」の意味が残っているものの(例えばドイツ語の Wette「賭け、賭け事」)、英語では「結婚する」という特化した意味が独自に発展しました。中英語の時代でも「賭ける」という意味でも使われていました。
この語の最初の用例は男性が「女性を妻として迎える」という意味で、女性に対して使われるようになったのは14世紀後半からです。それ以前は受動態の構文、つまり be wedded(結婚させられる)、was wedded(結婚させられた)といった形で使われていました。「元々は『女性を誓いや手付金で妻にする』という意味で、その後どちらの当事者にも使われるようになった」とバックは説明しています。
受動的な使い方としては、1200年頃から「夫婦として結ばれる」という意味で使われるようになりました。また、比喩的には1818年までに「親密に結びつく」という意味でも使われるようになりました。関連語としては Wedded(結婚した)、wedding(結婚式)があります。