[谷や川を渡るための構造物] 中世英語の brigge は、古英語の brycge に由来し、さらに遡ると原始ゲルマン語の *brugjo から来ています(この語は古ザクセン語の bruggia、古ノルド語の bryggja、古フリジア語の brigge、オランダ語の brug、古高ドイツ語の brucca、現代ドイツ語の Brücke などにも見られます)。この語は、印欧語族の語根 *bhru(「丸太」や「梁」を意味する)から派生しており、したがって「木製の橋」や「木の通路」を指すものと考えられます(ガリア語の briva「橋」、古教会スラヴ語の bruvuno「梁」、セルビア語の brv「歩道橋」なども同様の系統です)。
元々の概念は、渡るために設置された梁や丸太でした。古教会スラヴ語の mostu やセルビア・クロアチア語の most(「橋」)は、おそらく元々は「梁」を意味し、ゲルマン語からの借用語で、英語の mast(名詞1)とも関連しています。母音の変化については bury を参照してください。
「鼻の骨ばった上部」という意味は15世紀初頭から見られ、弦楽器に関する用語としては14世紀後半から使われています。船の bridge(1843年頃)は、もともとは「船の横に設けられた狭い高台で、船長が指示を出す場所」を指していました【サー・ジェフリー・キャレンダー著『海の航路』より】。
Bridge in steam-vessels is the connection between the paddle-boxes, from which the officer in charge directs the motion of the vessel. [Smyth, "The Sailor's Word-book," 1867]
蒸気船におけるブリッジとは、パドルボックス(蒸気機関の動力で回転する羽根を収めた箱)同士をつなぐ部分で、そこから責任者が船の動きを指揮する。 【スミス著『水夫の用語集』1867年】