動詞に付けて、プロセスや事実の抽象名詞(例:convergenceはconvergeから)、または状態や性質の名詞(例:absenceはabsentから)を作る語形成要素です。この要素は最終的にはラテン語の-antiaや-entiaに由来し、語幹の母音によって使い分けられていました。さらに遡ると、これは印欧語族の*-nt-という形容詞的接尾辞に起源を持っています。
ラテン語では、動詞の語幹が-a-で終わる場合の現在分詞の語尾と、-i-や-e-で終わる場合のそれが区別されていました。これが現代英語のprotestant(protestareから)、opponent(opponereから)、obedient(obedireから)に見られます。
古フランス語がラテン語から進化する過程で、これらの語尾は-anceに統一されました。しかし、その後のラテン語からのフランス語借用語(いくつかは英語にも取り入れられました)は、語尾の適切なラテン語形式を使用しており、英語がラテン語から直接借りた単語(例:diligence, absence)も同様でした。
このようにして、英語はフランス語から混乱した形で多くの単語を受け継ぎ(例:crescent/croissant)、さらに1500年頃からは、ラテン語に合わせてこれらの単語の一部に-enceを選択的に復活させることで、さらに混乱を招びました。例えば、dependant(従属者)とindependence(独立)などです。