14世紀後半、「不規則な形の塊」「形を持たない一体の物質」を意味する言葉として使われ始めました。これは古フランス語の masse(「塊」「山」「群衆」「大量」「鋳塊」「棒」など、11世紀の用法)や、ラテン語の massa(「こねられた生地」「塊」「生地のようにまとまりを持つもの」)から直接派生しています。さらにはギリシャ語の maza(「大麦のケーキ」「塊」「球」)にまで遡ることができ、これは massein(「こねる」)に関連しています。この語源は印欧語根 *mag-(「こねる」「形作る」「適合させる」)に由来しています。
英語での意味は1580年代に「大量」「多くの量や数」と拡張され、1600年頃には「大きな塊」という一般的な意味を持つようになりました。1620年代には「何かの大部分や本体」という特定の意味で使われるようになり、1704年には物理学用語として「質量の一部をポンドやグラムで表した量」と定義されました。
形容詞としては1733年から「人々の大群に関する」「大規模に行われる」といった意味で使われ始め、特にアメリカ英語では mass meeting(「公共の場で多数の人々が集まり、共通の関心事について議論したり聞いたりする集会」)が初めて記録されました。Mass murder(大量殺人)は1880年から、mass movement(大衆運動)は1897年から使用されています。Mass hysteria(集団ヒステリー)は1914年から見られますが、この概念自体はそれより古いものです。mass culture(大衆文化)は1916年から社会学の分野で使われ始め(生物学ではそれ以前から)、mass grave(集団墓地)は1918年から記録されています。Mass transit(大量輸送)は1959年まで遡り、当初はワシントンD.C.の交通システムを指していました。