中英語の foryeten は、古英語の forgietan に由来し、「思い出す力を失うこと」「忘れること」「うっかり無視すること」を意味します。この言葉は、for-(ここではおそらく否定的な意味で使われており、「離れて」「間違って」「反対に」といったニュアンス)と、gietan(「つかむ」「理解する」を意味する、get (v.) から派生した語)を組み合わせたものです。つまり、「つかむことを失う」、ひいては「心から忘れる」という意味が生まれました。
この構造はゲルマン語族全体に共通しており、古ザクセン語の fargetan、古フリジア語の forjeta、オランダ語の vergeten、古高ドイツ語の firgezzan、現代ドイツ語の vergessen などと比較できます。もともとの物理的な意味は「(手の)つかみを失う」だったと考えられますが、歴史的なゲルマン語の文献にはその形跡は見られません。英語では、13世紀後半から「関心を失う」という比喩的な意味で使われるようになりました。関連語としては、Forgetting(忘却)、forgot(忘れた)、forgotten(忘れられた)などがあります。