1300年頃から使われるようになり、通常は複数形のbowelsとして「腹腔内の人間の臓器」、特に14世紀後半からは「人間の腸」を指すようになりました。この言葉は、12世紀の古フランス語boele(「腸、内臓」)から来ており、現代フランス語ではboyauと表現されます。また、中世ラテン語のbotellus(「小腸」)が語源で、もともとは「ソーセージ」を意味していました。これは、botulus(「ソーセージ」)の縮小形で、オスカン語やウンブリア語から借用された言葉です。
「感情の座としての内臓」という転義は14世紀後半から見られ、特に「内なる部分が慈悲や親切の源である」という意味で使われました。これが「優しさ、同情」といった意味を持つようになったのです。古代ギリシャ語のsplankhnon(spleenと同じ印欧語族の語源を持つ)は、主要な内臓を指す言葉で、古代の人々はこれらがさまざまな感情の源であると考えていました。アイスキュロスなどのギリシャの詩人たちは、腸を怒りや愛といった激しい感情の座と見なしていましたが、ヘブライ人たちはそれを優しい感情、特に親切さや慈悲の源と考えていました。
Splankhnonは、セプトゥアギンタ(ギリシャ語訳聖書)でヘブライ語の言葉を翻訳するために使われ、初期の英語訳聖書ではその文字通りの意味でbowelsと訳されました。これにより、英語では「同情、慈悲」という二次的な意味を持つようになりました(14世紀後半)。しかし、後の版ではこの言葉がしばしばheart(「心」)と訳されるようになりました。Bowel movement(「排便」)という表現は1874年に確認されています。