15世紀初頭、ficcioun、「心の中で発明されたり想像されたりするもの」という意味で使われました。これは古フランス語のficcion(13世紀)、「偽装、策略;発明、捏造」に由来し、さらにラテン語のfictionem(主格はfictio)、「形作ること、偽ること」を意味する名詞から来ています。このラテン語は、動詞fingere、「形作る、考案する、偽る」の過去分詞語幹から派生しており、元々は「粘土をこねて形作る」という意味でした。さらに遡ると、インド・ヨーロッパ語族の語根*dheigh-、「形作る、築く」という意味に辿り着きます。
「想像による散文作品(演劇ではない)」という意味は1590年代から見られ、当初はしばしば戯曲や詩も含まれていました。より狭い意味で「小説や短編小説など、想像上の場面やキャラクターに基づく文学の一部」を指すようになったのは19世紀初頭です。また、法的な意味(fiction of law)は1580年代から使われています。フィクションの作家はfictionist(1827年)と呼ばれることもありました。関連するラテン語の単語には、文字通り「手で作られた」という意味のものや、「心の中で発明された;人工的で自然ではない」という比喩的な意味がありました。たとえば、ラテン語のfictilis(「粘土製の、土製の」)、fictor(「型押し職人、彫刻家」、17世紀に英語にも借用されました)、さらには「欺きの達人」としてのウリシーズを指すもの、fictum(「欺瞞、虚偽;フィクション」)などです。