中英語の smal、smale は、古英語の smæl(「細い」「スレンダー」「狭い」「繊細な」)に由来し、さらに遡ると原始ゲルマン語の *smal-(「小さな動物」「小さい」)から来ています。この語源は、古サクソン語、デンマーク語、スウェーデン語、中世オランダ語、オランダ語、古高ドイツ語の smal、古フリジア語の smel、ドイツ語の schmal(「狭い」「スレンダー」)、ゴート語の smalista(「最も小さい」)、古ノルド語の smali(「小さな家畜、羊」)などにも見られます。おそらく、印欧語族の語根 *(s)melo-(「より小さな動物」)に由来し、これも古代ギリシャ語の melon、古アイルランド語の mil(「小さな動物」)、古教会スラヴ語の malu(「悪い」)などに関連しています。
「狭い」という意味は、現在では主にウエストライン(腰回り)や腸(後期古英語)に限定されています。
My sister ... is as white as a lilly, and as small as a wand. [Shakespeare, "Two Gentlemen of Verona," 1591]
私の妹は、百合の花のように白く、杖のように小さい。 [シェイクスピア、『ヴェニスの商人』、1591年]
「大きくない」「普通のサイズより小さい」という意味は古英語で発展しました。子どもについては「若い」「未発達」を意味し、13世紀中頃から使われています。「程度や量が少ない」「劣っている」という意味は13世紀後期から。「些細な」「重要でない」「軽視すべき」という意味は14世紀中頃から。「財産や商売が少ない」という意味は1746年から。「心や精神が狭い」「卑しい」「自己中心的な」という意味は1824年から使われるようになりました。
Small fry(小魚)は1690年代に小さな魚を指し、1885年には重要でない人々を意味するようになりました。Small potatoes(大したことではない、些細なもの)は1924年に確認されました。small change(小銭、価値のないもの)は1902年から使われ、changeが「金銭の合計」を意味する比喩的表現として定着しました。small talk(世間話、無駄話)は1751年に初めて記録され、チェスターフィールドの『手紙』に見られます。Small-arms(小火器)は1710年から使われ、手持ちで運べる武器を指し、ordnance(重火器)と対比されました。Small clothes(1796年)は、特に18世紀の膝丈パンツを指し、ズボンとは区別されました。Small hours(15世紀中頃)は元々宗教的な意味を持ち、短い定時祈祷の時間を指していました。
Small world(世間は狭い、意外な再会を表す言葉)は1895年に記録されました。democrat with a small d(小文字の民主党員)のように、一般名詞と固有名詞を区別するための表現は1952年から使われるようになりました。