中英語の「speuen」は「嘔吐する、吐き出す、唾を吐く、咳き込む」といった意味があり、比喩的にも使われました。これは古英語の spiwan(「吐き出す、唾を吐く」)に由来し、さらに遡ると原始ゲルマン語の *spiewan-(古サクソン語の spiwan、古ノルド語の spyja、古フリジア語の spiwa、中オランダ語の spijen、オランダ語の spuwen、古高ドイツ語の spiwan、ドイツ語の speien、ゴート語の spiewan「唾を吐く」の語源)にさかのぼります。この語はおそらく擬音語的な起源を持ち、ラテン語の spuere(「吐き出す」)、ギリシャ語の ptuein(「吐く」)、ドーリック方言の psyttein(「吐く」)、古教会スラヴ語の pljuja(「吐く」)、ロシア語の plevati(「吐く」)、リトアニア語の spiauti(「吐き出す」)と比較すると、その音の模倣性が見えてきます。
古英語では弱動詞としても使われ、speowanや spiwianと表記されましたが、中英語以降は弱形が主流になりました。「嘔吐するかのように何かを吐き出す」という一般的な意味が確立されたのは1590年代で、1660年代には自動詞としての用法も見られるようになりました。関連語として、Spewed(吐き出した)、spewing(吐き出している)があります。