約1200年頃、reisenという言葉が登場しました。これは「何かを持ち上げる、直立させる、建てる、創造する」といった意味で、古ノルド語のreisa(「持ち上げる」)や、原始ゲルマン語の*raizjan(ゴート語のur-raisjanや古英語のræran「育てる」の語源)から来ていると考えられています。この言葉は、もともと「上に上がる」という意味の*ris-(rise(動詞)を参照)から派生した使役形で、初めは古い英語のrear(動詞1)と多くの意味を共有していました。
「高くする」という物理的な意味は約1300年頃から見られ、「命を蘇らせる」という意味も同時期に現れました。声に関する用法は14世紀後半から、包囲や封鎖などの文脈で「持ち上げることによって取り除く」という意味で使われるようになったのも同じ頃です。14世紀初めからは「集めることによって取り上げる」という意味でも使われました。「(誰かと)連絡を取る」という意味は、もともとは無線通信を通じてのもので、1929年に確認されています。「意識を高める」という意味は1970年から使われるようになりました。関連語として、Raised(過去形)、raising(現在分詞)があります。
「量を増やす」という意味は約1500年頃から見られ、1530年代には価格などに関する用法が定着しました。「(質問などを)提起する」という意味は1640年代からです。カードゲームに関する用法は1821年に確認されています。植物などに関して「注意深く成長や発展を促す」という意味は1660年代から使われ、1744年までには「子供を育てる、養育する」という意味も定着しました。
ピッカリングの『A Vocabulary, or Collection of Words and Phrases Which Have Been Supposed to be Peculiar to the United States of America』(1816年)には、作物に関するraiseとgrowの使い分けについての長い説明があります。彼は、アメリカではraiseが「育てられた」という意味で人に使われるが、「北部では決してそのようには使われない」と述べています。バートレット(1848年)はさらに、南部では「黒人を育てる」という意味で使われることがあり、北部の無学な人々の間では「私はコネチカットでraisedされた」といった表現が時折聞かれると付け加えています。これは「そこで育てられた」という意味です。