1300年頃、「動き、始まり」という意味で使われ始め、shift(動詞)から派生しました。15世紀中頃には「試み、便宜、手段」といった意味でも使われるようになりました。この言葉は、make shift(「努力する」)という表現にも見られ、15世紀中頃に登場しました(詳しくは makeshift を参照)。特に「目的のための手段」という意味は1520年代から見られ、それに伴い「装置、策略」といったニュアンスも生まれました。また、1560年代からは「変化、変動」といった意味で、性質や場所、位置の変化を表すようになりました。
「自動車のギアを変える機構」という意味は1914年から記録されています。タイプライターのshift key(シフトキー)は1893年にその名で呼ばれるようになり、そのshift-lock(シフトロック)は1899年からそう呼ばれるようになりました。
「作業時間の単位」(もともとは鉱山での用語)という意味は1809年から確認されており、おそらくは「馬の交代」(1708年)という古い意味から派生したものか、あるいは北海地域のゲルマン語系の言葉(例えば、北フリジア語のskeft「分割、層」、skaft「連続する作業者の集団の一つ」など)から影響を受けたものと考えられます。スウェーデン語のskiftやドイツ語のschichtのように、「分割」と「作業者の交代」という二重の意味を持つ言葉も類似しています。