現代の書籍形式では、古英語の run, rune、「秘密、神秘、暗い神秘的な表現、(秘密の)評議会」、さらには「ルーン文字」(runstæf)を表す言葉です。この語は、原始ゲルマン語の *runo に由来し、古ノルド語の run(「秘密、魔法の印、ルーン文字」)、古高ドイツ語の runa(「秘密の会話、ささやき」)、ゴート語の runa なども同源です。さらに遡ると、印欧語族の *ru-no- に行き着き、これはゲルマン語やケルト語における魔法に関する専門用語の源となりました。アイルランド語の run(「秘密、神秘、技術、欺瞞、目的、意図、欲望」)、ウェールズ語の rhin(「秘密、魅力、美徳」)も同様の意味を持ちます。関連する語として Runnymede も参照してください。
この言葉は中英語では roun として登場し、通常の進化を辿れば現代英語では *rown となるはずでしたが、ルーンの使用が15世紀半ばに衰退したため、この形は消えました。現代的な使い方は17世紀後半から見られ、ドイツの言語学者たちがスカンジナビア語(デンマーク語の rune、古ノルド語の run など)から再導入したものです。
一般的には、この言葉の最初の意味は魔法的なもので、ルーンが文字として使われるようになったのは後からだと考えられていますが、一部の言語学者はこれに疑問を呈しています。ルーン文字自体は、西暦2世紀頃にギリシャ文字との接触から発展したと考えられており、木や石に刻みやすくするために文字が改良されたと言われています。関連語として Runed; runecraft があります。