「not」は否定を表す言葉で、否定、拒絶、禁止などの意味を持ちます。13世紀中頃に登場し、nohtやnaht(「決して」「全くない」という意味)の弱形として使われていました(詳しくはnaughtを参照)。また、前に述べたことを否定したり、皮肉を表現するための感嘆詞としては、1900年頃から使われ始め、1989年に「サタデー・ナイト・ライブ」の「ウェインズ・ワールド」コントで広まりました。
Not, spoken with emphasis, often stands for the negation of a whole sentence referred to: as, I hope not (that is, I hope that the state of things you describe does not exist). [Century Dictionary, 1895]
Notは強調して発音されることが多く、前の文全体を否定する役割を果たします。例えば、「I hope not」(私はその状況が存在しないことを願っています)というように使われます。[Century Dictionary, 1895]
「not know X from Y」(one's ass from one's elbowやshit from Shinolaなど)は、1930年頃から現代英語で使われるようになった表現ですが、中英語では「not know an A from a windmill」(1400年頃)という形で既に存在していました。また、二重否定の構文「not un-」はオーウェルに批判されましたが、英語では古くから使われており、ミルトンやアングロサクソンの詩人たちにも好まれていました。