「 can 」の語源

1854年、「缶に入れられた」という意味の過去分詞形容詞が、動詞のcan（v.2）から派生しました。音楽に関しては、「事前に録音された」という意味で、1903年から使われています（1894年に孤立した仮説的な用例があります）。

John Phillip Sousa, the celebrated bandmaster, strongly condemns "canned music," by which he means automatic musical instruments, such as pianos, organs, graphophones, etc. The professor foresees in the distant future none but mechanical singers, mechanical piano-players, mechanical orchestras, etc., factories running night and day turning out automatic music; bandmasters, choir leaders, organists, etc., being compelled to labor otherwise for their living. [The Cambrian, September 1906]

著名なバンドマスター、ジョン・フィリップ・スーザは「缶詰音楽」を強く非難しています。彼が言う「缶詰音楽」とは、自動演奏楽器、つまりピアノやオルガン、グラフォフォンなどのことです。教授は、遠い未来には機械的な歌手やピアニスト、オーケストラだけが存在し、工場が昼夜を問わず自動音楽を生産し続ける様子を想像しています。そして、バンドマスターや合唱団の指導者、オルガニストたちは、生計を立てるために別の仕事をしなければならなくなるだろうと警告しています。[The Cambrian, 1906年9月]

古英語の cuðe は、cunnan（「できる」という意味、can (v.1) を参照）という動詞の過去形です。14世紀には標準英語の -d(e) という形に変わりました。15世紀から16世紀にかけて、-l- という語尾が would や should のモデルを参考にして追加されましたが、これらの語では歴史的に存在します。提案に対する返答としての Could be（「そうかもしれない」という意味）は、1938年に見られるようになりました。