中英語の doughter は、古英語の dohtor に由来し、「親に関連して考えられる女性の子供」という意味です。これは原始ゲルマン語の *dokhter、さらに遡ると *dhutēr(古サクソン語の dohtar、古ノルド語の dóttir、古フリジア語とオランダ語の dochter、ドイツ語の Tochter、ゴート語の dauhtar の語源でもあります)から来ており、さらにその起源は印欧語族の *dhugheter にさかのぼります(サンスクリット語の duhitar-、アヴェスター語の dugeda-、アルメニア語の dustr、古教会スラヴ語の dušti、リトアニア語の duktė、ギリシャ語の thygater も同源です)。この一般的な印欧語の単語は、ケルト語やラテン語では失われました(ラテン語の filia「娘」は filius「息子」の女性形です)。
現代の綴りは16世紀に南イングランドで発展しました。古英語の後期には、「母国や教会、文化などとの類似の関係で見られる女性」という意味でも使われました。1200年頃からは、何かを女性的とみなし、その源に関連して考える際に使われるようになりました。関連語として Daughterly(娘らしい)があります。
Daughter-in-law(嫁)は14世紀後期に確認されており(in-law を参照)、それ以前は sonnes wif(息子の妻、14世紀初期)や、さらに古い形の snore(古英語の snoru)が使われていました。この語は古ノルド語の snör や古ドイツ語の Schnur と同根で、印欧語族の語根 *snuso-(サンスクリット語の snuṣa-、ギリシャ語の nyos、ラテン語の nurus(古フランス語の nuere、スペイン語の nuera の語源でもあります)、古教会スラヴ語の snŭcha、ロシア語の snocha からも確認できます)が起源ですが、その正確な起源は不明です。