約1200年頃、「母」を意味するほか、「貴族の女性」や「修道院の長」といった意味でも使われ、また、地位のある女性に対する敬称としても用いられました。これは古フランス語の dame(「貴婦人」「主人」「妻」)から派生し、さらに遅いラテン語の domna、古典ラテン語の domina(「貴婦人」「家の主人」)に遡り、最終的にはラテン語の domus(「家」)から来ています。この語の語源は、印欧語族のルーツ *dem-(「家」「家庭」)に関連しています。
14世紀初頭からは一般的に「女性」を指す言葉として使われるようになり、特に成熟した女性や既婚女性、または家の主人を指すことが多くなりました。中英語の時代には、擬人化された概念(学問、強欲、運、富、自然、慈悲など)を表す際にも使われました。後の時代では、騎士や準男爵の妻に対する法的な称号としても用いられるようになりました。
スラングとして「女性」を指す最も広い意味での用法は、1902年にアメリカ英語で確認されています。この用法は、特に社会的地位やその他の属性に関係なく、単に女性を指す言葉として定着しました。
We got sunlight on the sand
We got moonlight on the sea
We got mangoes and bananas
You can pick right off the tree
We got volleyball and ping-pong
And a lot of dandy games!
What ain't we got?
We ain't got dames!
[Richard Rodgers, "There Is Nothin' Like a Dame," 1949]
砂の上に日光が差し込んで
海に月明かりが映って
マンゴーとバナナがあって
木からそのまま摘めるよ
バレーボールと卓球もあって
たくさん楽しいゲームがあるんだ!
何がないっていうの?
女たちがいないだけさ!
[リチャード・ロジャース「ダメな女なんていないさ」、1949年]