1300年頃、「物を掛けたり置いたりするための格子状のフレーム、特にキッチン用のもの」を指していました。これは、中世オランダ語の rec(「フレーム」を意味する)から来ている可能性があり、文字通り「何かが伸ばされたもの」、つまり recken(現代オランダ語では rekken)「伸ばす」に関連しています。この語は古英語の reccan(「伸ばす」)と同根で、原始ゲルマン語の *rak-(古サクソン語の rekkian、古フリジア語の reza、古ノルド語の rekja、古高ドイツ語の recchen、現代ドイツ語の recken、ゴート語の uf-rakjan「伸ばす」にも見られます)から派生しています。さらに遡ると、印欧語族の語根 *reg-(「まっすぐに動く」)に行き着きます。
あるいは、古英語の動詞から発展した可能性もあります。「衣服や皮を伸ばして乾かすためのフレーム」という意味は、14世紀初頭には見られます。また、「飼料を家畜に与えるための干し草などを置く、飼い葉桶の上のフレーム」という意味は、14世紀中頃から使われています。さらに、15世紀初頭には拷問器具の一種を指すようになり、おそらくドイツ語の rackbank(元々は革などを伸ばすための道具)から来ていると考えられます。「拷問器具による処刑」という意味は1580年代に登場しました。
機械的な意味で「片側に歯のある金属棒」は1797年から(pinionを参照)。「一対の角」という意味は1945年に初めて記録され、アメリカ英語で使われました。これにより、1991年には「女性の胸部、特に大きいもの」を指すスラングも生まれました。「衣服を展示するためのフレーム」という意味は1948年から使われ、そこから1951年には off the rack(既製服)という表現が生まれました。これは、tailored(オーダーメイド)と対比されるものです。