「賢い、賢者のような、洞察力のある」という意味で、15世紀後半から使われ始めました(15世紀前半には姓としても見られます)。これは古フランス語の sapient から来ており、さらに遡るとラテン語の sapientem(主格は sapiens)に由来します。このラテン語は「分別がある、賢明な、知識が豊富な、慎重な」といった意味を持ち、また「物事の本当の価値をよく理解している」というニュアンスも含まれています(ギリシャ語の sophos のように)。これは sapere の現在分詞から派生した特別な用法で、物に対しては「味わう、味覚を持つ」、人に対しては「洞察力を持つ、賢い」といった意味を表します。
この語は、印欧祖語の語根 *sep- (1)「味わう、知覚する」に由来すると考えられています。この語根からは、古サクソン語の ansebban(「知覚する、気づく」)、古高ドイツ語の antseffen、古英語の sefa(「心、理解、洞察」)、古ノルド語の sefi(「思考」)などが派生しています。「現在では一般的に皮肉的に使われることが多い」と『センチュリー辞典』にも記されています。関連語としては、Sapiently(賢明に)、sapiential(賢者の、知恵に関する)などがあります。