13世紀初頭には、lous、loos、lowseといった形で使われ、「しっかり固定されていない」という意味がありました。1300年頃には「束縛されていない、自由な」という意味も持つようになり、これは古ノルド語のlauss(「緩い、自由な、束縛されていない、空の、放蕩な」)に由来しています。この言葉は古英語のleas(「欠けている、偽の、誤った」)とも関連しており、これは後に-lessという接尾辞の元となりました。さらに遡ると、原始ゲルマン語の*lausaz(デンマーク語のløs「緩い、ほどけた」、スウェーデン語のlös「緩い、動く、切り離された」、中世オランダ語やドイツ語のlos「緩い、自由な」、ゴート語のlaus「空の、無駄な」などに見られる)に由来し、最終的には印欧語族の語根*leu-(「緩める、分ける、切り離す」)に辿り着きます。
「しっかりつかまっていない、緩んでいる」(衣服などに関して)の意味は15世紀中頃から見られます。「束ねられていない」という意味は15世紀後半から。「不貞、道徳的に緩い」(「行動がだらしない、道徳的な制約がない」といったニュアンス)は15世紀後半に記録されています。「自由で、義務から解放されている」という意味は1550年代に登場しました。「まとまりがない、つながりのない」という意味は1680年代からです。副詞としての「緩やかに」という使い方は1590年代から。loose end(「loose end」)は、糸などの端がぶらぶらと残っている様子を指し、そこから「未完成のもの、決まっていないこと、無防備な状態」を意味するようになりました(1540年代)。at loose ends(「at loose ends」)という表現は1807年から使われています。「自由で、束縛されていない」という意味のon the loose(「on the loose」)は1749年に登場しました(当初はupon the looseという形でした)。口語表現のhang loose(「hang loose」)は1968年から見られます。