14世紀後半、secciounという言葉が天文学で使われ始めました。これは「二本の直線の交点」や「スケールの分割」を意味し、古フランス語のsectionや、ラテン語のsectionem(主格ではsectio)から直接借用されたものです。ラテン語では「切断」や「分割」を意味し、動詞secare(「切る」)の過去分詞語幹から派生した名詞です。この語はインド・ヨーロッパ語根*sek-(「切る」)に由来しています。
「残りから切り離された部分」という意味は15世紀初頭から見られます。また、「何かが切断されたように描かれた図」という意味は1660年代から。1550年代からは「切断または分割の行為」を指す意味でも使われましたが、これは現在ではほとんど使われていないか、古風な表現となっています。ただし、いくつかの医学用語、特にCaesarian section(帝王切開)などでは今も残っています。「文書や法令などの細分化された部分」という意味は1570年代からです。
Books are commonly divided into Chapters, Chapters into Sections, and Sections into Paragraphs or Breaks, as Printers call them .... [Blount, "Glossigraphia," 1656]
本の構成は一般的に、Chapters(章)に分けられ、ChaptersはSections(節)に、そしてSectionsはParagraphs(段落)やBreaks(区切り)に分かれます。これは印刷業界の人々が呼ぶ方法です・・・。[Blount, "Glossigraphia," 1656]
音楽の分野では、1880年に「バンドやオーケストラの中で似たような楽器のグループ」を指す言葉として使われるようになりました。アメリカの歴史では、1785年に公共の土地が640エーカーの区画に分けられたことを指す言葉として使われました。第二次世界大戦中のアメリカ軍のスラングでは、section eightという表現が、精神的な理由での除隊を指す陸軍規則の一節を指していました。