13世紀初頭(おおよそ1200年頃、アングロラテン語で)、意味は「杭、棒、ぶどうのための杭」。古フランス語の pal から、またラテン語の palus(「杭、支え、木のポスト」を意味する)から直接派生しています。このラテン語はスペイン語やイタリア語の palo の語源でもあり、さらに遡ると印欧語の *pakslo-(「固定する」という意味の語根 *pag- から派生した形)に行き着きます。英語の pole(名詞1)と同語源の重義語です。
14世紀後半からは「尖った杭のフェンス」という意味で使われるようになりました。Paler という姓は「フェンスを作る人」という意味で12世紀後半に記録されています。中世英語では「フェンス、柵、囲いの壁」を指す別の形もあり、複数形の pales, palis(14世紀後半)がそれにあたります。また、Paliser という姓は14世紀初頭に確認されています。
比喩的な意味で「限界、境界、制約」を持つようになったのは1400年頃で、現在でも beyond the pale(「常識を超えて」)などの表現にわずかに残っています。「イングランドの支配下にあるアイルランドの地域」を指す意味は1540年代から見られ(この支配自体はヘンリー2世の征服時代から始まります)、これは「囲まれた空間」という概念から派生し、「特定の境界内にある地区や領域」、さらには「国家や民族の力によって支配される領土」といった意味へと発展しました(15世紀中頃)。