約1200年頃、paienという言葉が使われ始めました。これは「なだめる、平和にする、満足させる、好まれる」といった意味で、古フランス語のpaier(「支払う、支払いを済ませる」、12世紀、現代フランス語ではpayer)から派生しています。この言葉はラテン語のpacare(「喜ばせる、なだめる、満足させる」、特に中世ラテン語では「債権者を満足させる」)に由来し、文字通りには「平和にする」という意味です。これはpax(属格はpacis)「平和」(peaceを参照)から来ています。
「商品やサービスに対して支払うべきものを与える」という意味は中世ラテン語で生まれ、13世紀初頭には英語でも確認されています。一方、「喜ばせる、なだめる」という意味は1500年までに英語では使われなくなりました。「(罰などを)受ける、耐える」という比喩的な意味は14世紀後期に初めて記録されました。「義務感のない支払い」(pay attention, pay respects, pay a compliment)という意味は1580年代に登場しました。「利益を生む、適切なリターンや報酬をもたらす」という意味は1812年に確認されています。関連語としてはPaid(支払われた)、paying(支払っている)が挙げられます。
また、pay upという表現はもともと(15世紀中頃)「二つの金額の差額を支払う」という意味でしたが、「全額または迅速に支払う」という意味は1911年から使われるようになりました。Pay television(有料テレビ)は1957年に確認されています。