古英語の ripe は、穀物や果物、種、畑に対して「収穫の準備ができた、成熟した」、また食用の動物に対して「食べごろの」という意味で使われていました。この語は西ゲルマン語の *ripijaz に由来し、古サクソン語の ripi、中オランダ語の ripe、オランダ語の rijp、古高ドイツ語の rifi、ドイツ語の reif などと同根です。また、古英語の repan(「収穫する」の意)とも関連しています(詳しくは reap を参照)。
一般的には「収穫に適した」という意味で説明され、最初は穀物に使われ、その後果物全般に広がったと考えられています。比喩的な使い方は1200年頃から見られます。「成長した、発達した、完成した」という意味(例:a ripe age)は14世紀後半から。何らかの行動や効果に「準備が整った」という意味(例:the time is ripe)は14世紀後半から。唇や口については、1580年代に「丸くてふっくらした、熟した果物のような」という意味で使われるようになりました。関連語として Ripely があります。ことわざ soon ripe, soon rotten(「早く熟すものは早く腐る」)は1540年代に証明されています。