15世紀初頭には「青白い鉛色」を意味するようになり、古フランス語の livide(13世紀)や、ラテン語の lividus(「青白い色、あざだらけの」)から直接派生した言葉です。ラテン語の lividus は、比喩的に「嫉妬深い、意地悪な、悪意のある」といった意味も持ち、livere(「青白くなる」)から派生しています。さらに遡ると、*slivere という形があり、これは印欧語の *sliwo- から来ています。この語根 *sleiə- は「青白い」という意味で、古代教会スラヴ語やロシア語の sliva(「プラム」)、リトアニア語の slyvas(「プラム」)、古アイルランド語の li、ウェールズ語の lliw(「色、輝き」)、古英語の sla(「スローネス」)などと同系の語です。
不思議なことに、この言葉は「青白い」から「顔色が悪い、無色」に変化しました。また、「ひどく怒っている」という意味(1912年)は、「怒りで青ざめる」というイメージから来ていると考えられます。この意味の変化の鍵は、怒りが人をどのように変えるかにあるのかもしれません。怒りで顔が真っ赤になる人もいれば、逆に青ざめる人もいます。古い小説では、「怒りで紫色になった」という表現は珍しくなく、例えば「『俺の金を返せ、海賊め!さもなくばお前を絞め殺す。』そう言って彼は、怒りで紫色になりながら、長い脅迫的な腕を伸ばし、空中で茶色い指を動かした。」という描写があります。一方で、怒りで青ざめる様子もまた、古い小説に見られる表現です。「その瞬間、ドアが開き、怒りで青ざめ、目に炎を宿したオードリー夫人が彼らの前に立っていた。」のように。