Dianthus Caryophyllus、一般的には「ピンク」と呼ばれるこの植物は、草本性の多年生花で、1530年代に登場した言葉ですが、その起源ははっきりしていません。初期の形は混乱しており、つづりから推測するに、coronation(戴冠式)という言葉が変化したものかもしれません。これは、花が冠のように使われたり、花びらが歯のような王冠のように見えることから来ている可能性があります。
また、この花がピンク色であることから名付けられたとも考えられ、フランス語のcarnation(「人の色や肌の色」を意味する、15世紀の言葉)に由来しているかもしれません。このフランス語は、おそらくイタリア語の方言carnagione(「肉の色」、すなわち肌の色)から来ており、さらに遅いラテン語のcarnationem(主格ではcarnatio、「肉の性質」)から派生しています。これはラテン語のcaro(「肉」、元々は「肉の一片」を意味し、印欧語根*sker- (1)「切る」に由来)から来ています。オックスフォード英語辞典は、すべての花がこの色ではないことを指摘しています。
このフランス語のcarnationは、1530年代に英語に取り入れられ、「人間の肌の色」を意味する名詞として、また1560年代には「肉色の」という形容詞としても使われるようになりました。英語での最初の使用例は、14世紀中頃に「キリストの受肉」を意味していました。また、1704年には絵画の用語として「肉の表現、すなわちヌードや布をまとっていない部分の描写」を指す言葉としても使われました。
この花は南ヨーロッパが原産ですが、古代からその香りと美しさのために広く栽培されており、ノルマンディー地方では豊富に見られました。