一般名詞として、Daucus属の植物、古代からその大きくて先細りの食用根のために栽培されてきたもの、1500年頃、karette、フランス語のcarrotteから、ラテン語のcarotaから、ギリシャ語のkarōton「ニンジン」から、おそらくPIEの*kre-、語根*ker- (1)「角・頭」から、その角のような形状にちなんで名付けられた。中英語で野生のニンジンの名前はdauke(14世紀後期)、ラテン語から。
この植物は元々白い根を持ち、古代の人々にとっては薬草であり、媚薬や毒性防止に使われていた。古代にはパースニップと完全には区別されていなかった。紫色の根を持つ品種は7世紀頃にアフガニスタンで存在したかもしれず、1100年頃にアラブ人によってヨーロッパに紹介された。それは16世紀から17世紀にかけてオランダで現代のオレンジ色の根に栽培された。このため、色名としての使用は英語では1670年代以前には記録されておらず、元々は黄赤色の髪を指していた。
ニンジンが視力に良いという理論は古代から始まったかもしれないが、「第二次世界大戦で非常に誇張され、ニンジンの消費を促すために、供給不足ではない数少ない食料品の一つとして、英国当局が夜間戦闘機のパイロットが暗闇で見るために大量のニンジンを消費していると広めた。」 [Ayto, "Diner's Dictionary"]