中世英語の「ward」は「保護」や「管理」を意味し、古英語のweard(守る人、見張りなど)に由来しています。これは原始ゲルマン語の*wardaz(守衛)から来ており、同じ語源からはオールドサクソン語のward、オールドノルド語のvörðr、オールドハイゲルマン語のwartなどが派生しています。この単語は、印欧語族の語根*wer-(3)(見る、注意を払う)から派生した形で、元々は「見守る」という意味を持っていました。また、guard(名詞)の双子語でもあります。子音の変化についてはgu-を参照してください。watch(名詞)と組み合わせて使われるようになったのは14世紀後半からです。関連語にはWardship(保護者の地位)があります。
「後見人の管理下にある未成年者」という意味が現れたのは15世紀初頭です。また、町や都市の行政区画を指すようになったのも14世紀後半で、当初は「特定の指導者や後見人のもとにある人々の集まり」という概念がありました。病院の区分を指すようになったのは1749年からです。
政治用語のward-heeler(選挙活動で働く人、特に不正を働く者)は1873年にアメリカ英語で使われるようになりました。この言葉はheeler(暇人、いかがわしい仕事を探している人、1870年代)から派生したものです。