「居住地や生息地の変化、特に遠方への移動や移転」を意味する「migration」という言葉は、1610年代には人々に、1640年代には動物に使われるようになりました。この言葉はラテン語の migrationem(主格は migratio)に由来し、「移動」や「住居の変化」を表す名詞です。この名詞は、動詞 migrare(「ある場所から別の場所へ移動する」)の過去分詞形から派生しています。おそらく元々は *migwrosという形で、インド・ヨーロッパ語の語根 *(e)meigw-(ギリシャ語の ameibein「変化する」の語源)から来ており、これはさらに語根 *mei- (1)「変わる、行く、動く」や、別の語根から派生したものと考えられています。1880年には「一緒に移動する多くの動物たち」という意味でも使われるようになりました。
中世には、ヨーロッパの鳥が海を越えてアジアへ移動することが理解されていましたが、その後この知識は失われてしまいました。ジョンソン博士はツバメが冬の間、川の底で眠っていると考えていましたし、博物学者モートン(1703年)は彼らが月へ移動すると主張していました。1837年になっても、「ケンダル・マーキュリー」紙は、その年の春にグラスミア湖から「鐘の形をした泡」のようにツバメが現れ、その泡から一羽のツバメが飛び出したという目撃談を詳しく報じていました……」[F.O.モリス著『イギリスの鳥の歴史』、ロンドン、1870年]。