15世紀初頭には「促し」という意味で使われていましたが、これは現在ではほとんど使われていない意味です。この語は、14世紀の古フランス語のinstinctや、ラテン語のinstinctus(「促進、衝動、インスピレーション」といった意味)から直接派生したものです。ラテン語では、instinctusはinstinguere(「駆り立てる、促す」という意味)の過去分詞形で、名詞として使われています。この語は、in-(「中に、上に、向かって」といった意味で、インド・ヨーロッパ語の語根*en「中に」から)と、stinguere(「刺す、突き刺す」という意味で、インド・ヨーロッパ語の*steig-「刺す、突き刺す」という語から)を組み合わせたものです。
「動物が持つ直感的な知覚能力」という意味で使われるようになったのは15世紀中頃で、これは「自然な促し」という考え方から来ています。また、一般的に「自然な傾向」という意味で使われるようになったのは1560年代からです。
Instinct is said to be blind--that is, either the end is not consciously recognized by the animal, or the connection of the means with the end is not understood. Instinct is also, in general, somewhat deficient in instant adaptability to extraordinary circumstances. [Century Dictionary]
本能は盲目的であると言われています。つまり、動物が目的を意識的に認識していないか、手段と目的の関係を理解していないということです。また、本能は一般的に、特異な状況に対する瞬時の適応力に欠けることがあります。[セントュリー辞典]