1530年代には「こすりつけるもの」、つまりブラシや布などを指す言葉として使われていました。これは rub(動詞)から派生した名詞です。1600年頃には「摩擦やマッサージを行う人」という意味でも使われるようになりました。
「熱帯植物から作られる弾性物質」という意味は1788年に記録されており、これは India rubber(インドゴム)の略称です。それ以前は catouchou や caoutchouc とも呼ばれていました。この物質は1744年にシャルル・マリー・ド・ラ・コンダミーヌによってヨーロッパに紹介されました。名前の由来は、もともと鉛筆の跡を紙から消すために使われていたからです。その後、同様の特性を持つ合成物質にもこの名前が使われるようになりました。
This substance is very useful in drawing, &c., for erasing the strokes of black lead pencils, and is popularly called rubber, and lead-eater. [from the entry for Caoutchouc in George Selby Howard, "New Royal Cyclopaedia," 1788]
この物質は絵を描く際などに非常に役立ち、黒鉛の鉛筆の線を消すために一般的に「ラバー」や「リードイーター」と呼ばれています。[ジョージ・セルビー・ハワードの『ニューロイヤル百科事典』1788年の Caoutchouc の項目から]
「ゴム製のオーバーシューズ」という意味での使用は1842年のアメリカ英語に見られます。また、1930年代には「避妊具、コンドーム」というスラングとしても使われるようになりました。形容詞としての使用は1844年からで、1875年頃から非常に一般的になったとされています[OED]。比喩的な表現のいくつかは、自動車のゴムタイヤに由来しています。
Rubber cement(ゴム系接着剤)は1856年に証明されており、1823年からは India-rubber cement(インドゴム接着剤)としても知られています。Rubber check(「跳ね返る小切手」)という表現は1927年に登場しました。装飾用の観葉植物 rubber plant(ゴムの木)は1876年にはその名前で呼ばれるようになり、1805年には India-rubber plant(インドゴムの木)とも呼ばれていました。Rubber-chicken circuit(ゴム鶏サーキット)という「ディナー後のスピーチツアー」という表現は1959年に登場し、食事の質があまり良くないことを暗示しています。